ご挨拶

 早春の候、皆様におかれましては御健勝のこととお喜び申し上げます。平素より当研修会の活動にご理解とご支援を頂戴しておりますことを、心より御礼申し上げます。

 この度、2019年9月27日(金)、28日(土)の両日、第15回医療観察法関連職種研修会を、熊本地震から復興中の熊本県のくまもと森都心プラザホールにおいて開催する運びとなりました。

 平成17年7月に、心身喪失等の状態で重大な他害行為を行った者の医療及び観察等に関する法律(医療観察法)が施行され、早15年目を迎え、医療観察法医療の創成期に携わった方々から第二世代へと世代交代の時期も迎えようとしております。精神障害と触法他害行為という困難な状況を背負った対象者の社会復帰には一定の成果を認め、CVPPPや多職種チーム医療の普及・発展はあるものの、精神科医療全体の底上げまでにはまだ至っていません。こうした中、今回の研修会のテーマを『医療観察法15年-復興熊本からの新たなる一歩-』といたしました。これまで先達が築いてこられた医療観察法医療の成果と残された課題を共有し、医療観察法医療のさらなる発展と、臨床精神医学への貢献を多職種で医療従事者だけでなく法曹界、福祉関係者を交えて熱く議論できればと期待しています。
 テーマに沿ったシンポジウム、基調講演のほかに、参加者の皆様の一般演題の発表も予定しております。各地域で医療観察法医療に従事される皆様方の新たな試みや独自の取り組み、あるいはご苦労や日々の疑問などを気軽に持ち寄って、ご紹介頂ければと思います。
 研修会での交流、学習だけでなく、熊本の雄大な自然とともに熊本の力強い復興の様子を皆様にご覧いただくことでも、困難な医療観察法医療に携わる皆様方にとって新たな活力となるものと期待しています。

 最後になりましたが、本研修会が有意義なものになりますよう、職員一丸となって準備していく所存です。全国各地から多くの皆様のご参加をお待ち申し上げております。

第15回 医療観察法関連職種研修会
会長 杠 岳文
(独立行政法人国立病院機構菊池病院)